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ミッドウェイのhaluのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドウェイ(2019年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

冒頭に中国、中盤にも中国。ミッドウェイ海戦なのに無理やり中国を捻じ込んでて笑ってしまった。
更に残念だったのは日本語が本当に聞き取れない!全員早口だし滑舌が悪い。素直に聞き取れるのは浅野さんぐらい…。日本将校のモブ勢はそもそも日本語話せないのでは?と疑うレベル。日本語に日本語字幕つけて欲しかったですね。あと英語の意訳も酷いもんです。ミッドウェイとその背景を知っていないと全くストーリーについていけないのでは?

まずは中国資本によるであろう政治的要素が絡んだ感想。
せっかく開戦前に「日本はアメリカに石油の80%を依存している。追い詰めないで頂きたい」というやりとりが珍しく描写されていたにも関わらず、アメリカと敵対したくないと間接的に語る日本がなぜ真珠湾を攻撃するに至ったのかは一言も言及されなかったのはとても残念。日本の国連脱退からの反米英感情、地政学的背景やABCD包囲網をあまり知らない人達はやはり根拠なく日本が帝国主義的に攻めてきたようにしか見えないように意図されている。また日本の海軍と陸軍の確執や皇道派の暴走(2.26事件)も一瞬しか描写されていない。
ただ、逆を言えばこういった背景が一瞬でも描写されているのは進歩なのかもしれないですね😂

主人公パイロットはアメリカ版生き急ぎ野郎で、「生きて帰れなくても良い」というスタンスで戦前から飛んでおり、始終仲間からもドン引かれている。
しかし結局は上官も映画の締めも「そういう気概のやつが勝敗を決める」などと、神風を否定するお国柄のくせして捨て身型の兵士を英雄扱いしていて、久しぶりに"""ヒロイズム・ハリウッド"""をヒシヒシと感じました。(時期的にまだ神風特攻隊は結成されていないので映画にももちろん出てこないし、彼と神風の本質は全く違うことを前提とする)
さすがインデペンデンスデイの人!!期待を裏切りません

また米兵の心理描写に時間を割きすぎて(日本兵の心理描写は0.5%程度)艦隊や戦闘機の描写が圧倒的に足りない!!!!!戦闘機の戦闘シーンもワンパターンそのもの!空母と戦闘機、駆逐艦の魅力を観に行ったのに😭😭これが一番残念だったかもしれません。それでもモブ的に映る零戦の格好良さはピカイチでした。
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