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宇宙の彼方よりのKUBOのレビュー・感想・評価

宇宙の彼方より(2010年製作の映画)
3.5
今日は Tokyo Borderless TV さまから劇場鑑賞券をいただき、下北沢トリウッドでラブクラフトの『宇宙の彼方より』を鑑賞。

まず、初・下北沢トリウッド! ライブハウスや演劇ではよく行く下北沢だけど、映画は初めて。Google Map 見ながら行くと、ビルの2階に、ありました「下北沢トリウッド」。

場内には小さな黄色いイスがずらっと。渋谷のアップリンクがなくなってから、久しぶりのミニシアター。『宇宙の彼方より』の横には、上西雄大監督の『ヌーのコインロッカーは使用禁止』、ヨーロッパ企画の『リバー、流れないでよ』と、大好きな作品のポスターが並んでる。良いチョイスだなぁ。(『リバー』はトリウッドの制作)

さて、H.P.ラヴクラフトの「宇宙の彼方の色」の映画化である本作。実は2019年のニコラス・ケイジの『カラー・アウト・オブ・スペース』よりずっと前、2010年の作品。ドイツ映画だ。

ほぼ全編にわたるモノクロ。わざと画質を粗くしたようなノイズの入った画面は不気味な雰囲気を漂わせる。

失踪した父を探す青年に「あそこには言ってはいけない!」と言う村人。

かつて宇宙から謎の物体が落下してきた山村で、住民はさまざまな怪しい現象に見舞われた。木には巨大な果物がなり、妻は精神に異常をきたす。

この物体は何なのか? その村はどうなったのか?

同じ原作の『カラー・アウト・オブ・スペース』とは、けっこう違う。ニコラス・ケイジ版の方がわかりやすいかな?

特に、ラストが原作とも違うので、ここは見どころ。私は本作のラストは好き。

ドラマ『ラブクラフトカントリー』などでラブクラフト熱が上がってたから、本作も見れてよかった。不可解な世界に浸る90分。

肝心なところで使われる「色」は印象的です。
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