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ヒンディー・ミディアムのkissenger800のレビュー・感想・評価

ヒンディー・ミディアム(2017年製作の映画)
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韓国映画の字幕に載ってこない「社会の無意識」をうすうす察することができるようになったのが100本見たあたりからだった例に照らせばヒンディー・テルグ・タミル・マラヤーラム・マラーティーetc., あわせてもせいぜい20本程度の鑑賞経験じゃ分からなくて当然なんですが、相当もどかしい感じ。

つまり作品のせいというより自分の解像度が粗いだけですが、たとえば国内興行成績は相当良かったらしいけどヒロインがパキスタン女優なのはどう映ったんですか、そもそもジャーティの概念を回避しながらこのテーマは語れるものなんですか、あと小学校お受験を半世紀前に体験済当事者の目に「ただし子どもに自我は無いものとします」脚本はちょっとね、そういう文化が共通認識だとしてもね。
みたいな、だいたい俺は何も分からぬ。という感想。

唯一自信をもっていえるのは、イルファン・カーンはいつだって信用できる、ぐらい。あと数mmコミックに振るだけで作品トーンがへぼへぼに下がるんです。彼の一挙手一投足が支配するシークエンスの妙を楽しむだけであっという間に映画が終わっちゃう。あらためて凄い役者だったなあ。もっともっと見たかったなあ。
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