フジタジュンコ

ヒンディー・ミディアムのフジタジュンコのレビュー・感想・評価

ヒンディー・ミディアム(2017年製作の映画)
3.5
「スーパー30」や「僕の名はパリエルム・ペルマール」でも、英語ができないとインドではそもそも高等教育が受けられない(つまり、富裕層だけが高等教育を受けられる)ことが描かれていましたが、今回の主人公ファミリーは衣料品店の経営で成功を収めている中間層、英語なんて使えなくても十分な暮らしをしている彼らがお受験戦争に突入していくので、先に挙げた2作に比べてコメディタッチで本人たちには悲壮感がなく(登場する貧困層にはある…)楽しく見られました。

気になったのは奥さんがひたすら突っ走ってしまい、子供の希望がおざなりになっていたところ。こんなに頑張って受験させても、うつになって薬に手を出す(by奥さん)ときだってあろうし、落ちこぼれるときだってあろうし、十把一絡げの大人になる可能性もあろうし…子供って大変だなあ。

それにしてもイルファーン・カーンは素晴らしい。見るたび好きになっちゃうな。