たおぱお

結婚なんて許さない!のたおぱおのレビュー・感想・評価

結婚なんて許さない!(2013年製作の映画)
4.3
初めてのフィリピン映画。
タガログ語と英語がミックスなのがとても新鮮でした。
私の今の職場にはフィリピン人の同僚がたくさんいて、親しくなるうちにプライベートな話もするのだけど、どの子も家族を本当に大切にしていて、休憩時間にはビデオチャットで母国の家族や友人と会話してる姿や、兄姉がそれぞれ海外で働いていて母国にいる家族のために仕送りをしているという話なんかもよく聞いていたので、映画とはいえフィリピンの文化を垣間見たような気分になりました。

色んなフィリピン映画を観て、彼女たちの母国や文化を知ってもっと仲良くなりたいなぁ…。

って、脱線してしまいましたが…。

ドタバタコメディなのかと思いきや、ハートウォーミングなストーリー展開でした。

4人の姉が可愛い弟の突然の結婚に反対するっていう設定なんだけど、婚約者が金持ちの1人娘っていう設定も今振り返れば良い設定だったのかも。
婚約者の女の子は、親の愛を一身に背負って純粋でおとなしい性格で、5人姉弟との違いがww

私はたった二人の兄妹だけど、親に平等に扱われていないって感じることも多かったから、5人だともっと複雑だよなぁ。と子供たちの言い分も少し理解できたし。
でも自分が3人の子供の親になってみたら、どの子供も同じように可愛いっていう母の気持ち、子供からそんな風に訴えられて戸惑ったり反省する気持ちもわかって。

でも、親の関心を一番集めたい、お気に入りの子供になりたいっていう純粋な子ども心も理解できる…

っていう気持ちがぐるぐるしました。

何て言うのか、全く同じ行為をしてあげることで平等なんじゃなくて、子供たちみんなそれぞれ違うから、違う対応になっいるものの、おんなじだけ可愛いしおんなじだけ愛してるんだよね。
全部自分の身体から産み出された神秘の生命だもの…。そうじゃない人もいるのかもだけど、少なくとも私はお母さんの動揺に共感してしまいました。
ちょっとお母さんもクセがあるけどねw

家族全員が素直になって絆が深まるハッピーエンドで良かったなぁ。

劣等感にさいなまれると客観的に自分が見れなくなって、嫉妬して関係がおかしくなるとか人間あるあるだけど、

大切な人は大切に出来るときに、うんと大切にしよう。

もはやどうにもならないことを気にして、意地張ってる時間がもったいない。自分にあたえられてる時間は有限だ。
って、そんな余韻が残る映画でした。
たおぱお

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