久しぶりの鑑賞。
本作は再鑑賞なのだけど、ここんとこ、ず〜っと韓国映画が続いていたので、なんか新鮮でした。
ひとりのFBI捜査官がマフィア組織に潜入する実話もの。潜入する捜査官ジョーに扮するのはジョニー・デップ。彼を相棒として可愛がるマフィアの一員レフティに扮するのが、アル・パチーノ。
二人の演技が秀逸だった。
ジョーは“ドニー・ブラスコ”という名で、マフィア壊滅を狙い、囮捜査をする。妻と3人の娘がいるが、家庭との両立は難しい。潜入捜査官として、途中でやめられないし、抜けられない。
ジョニー・デップは、この頃が一番格好良い。暗い目元が本作のような哀愁ある作品に合っている。
レフティの気を引いて、食い付かせる冒頭のシーンが良い。そして、日本料理店や空港での身バレ危機を乗り切る機転もなかなかのもの。
レフティも嗅覚は鋭くて、用心深いし、勘はいいのに、組織内では、くすぶっている。それどころか、組織に入って間もないドニーにも抜かれそう。彼にはどこか冷酷になりきれないところがあるのだ。
潜入捜査モノには、制作国に関係なく、良作が多いけれど、本作も例外ではない。それらは一様に切ない。何となく、裏切られる、欺かれる方に同情が湧くのだよなぁ。