とうがらし

草間彌生∞INFINITYのとうがらしのレビュー・感想・評価

草間彌生∞INFINITY(2018年製作の映画)
3.5
世界的芸術家・草間彌生の成功と転落ドキュメンタリー。
アート界に殴り込みをかける、命がけの戦いの記録。

男性優位、人種差別。
乗り越えなければいけないハードルが、果てしなく険しかった時代に単身ニューヨークに乗り込んで、自分をひたすら売り込む。
自分で生み出したアイデアが、次々別のアーティストにパクられ、彼らがそれで有名になっていく様を見て、絶望。
作品や活動のインパクトが、若者たちに支持されるようになるも、スキャンダルの女王として、美術界から、評論家から評価されず、また絶望。
生まれ故郷からは、地元の恥さらしと罵られ、またまた絶望。
強迫性障害の彼女は、精神的に追い込まれて、何度も死の危機が訪れる。
帰国後、精神病院暮らしとなっても、芸術作品を作り続けている。

ひたすらスライドショー的にみせて、語りを入れるだけ。
粗末な作りのドキュメンタリー。
だが、彼女の作品を観ながら、話を聞いているだけでも、頭がくらくらしてしまった(笑)
中には決して褒められたものではない行動もあるが、なんとしても自分の作品を世に残そうとする必死さと眼力にやられてしまった。
いやあ、とんでもないバイタリティの持ち主だ…。


障がい者週間に合わせて、12月12日まで無料視聴開催中
超ダイバーシティ芸術祭
「TRUE COLORS FILM FESTIVAL 2021」より
https://truecolorsfestival.com/jp/program/true-colors-film-festival-2021/
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