草間彌生の作品はいろんな場所で観てきたし好きだけれど、本人と半生を知る機会はなかったなと思い鑑賞。
強い意志を持ちながらむき身の体当たりで生き抜いてきたんだなと。すごい慧眼を持ち迷いない行動力で自分の道を切り開いていく姿に脱帽だったけれど、それ以上に厳しく過酷な時代だった。どれだけ孤独で辛かっただろう。この作品を観なければこれほど辛酸を味わい涙しながら戦って来た人だったと知らないままだった。よく生き抜いてきたと思うくらい。
草間さんの作品は生命とエネルギーに満ち満ちていてパワフルだけれど、本人が魂そのもので生きているような人で、魂で作品を作り続けているんだな。
今は世界的に認められているけれど、当時草間さんを前にしたらなんだこの人はと思うかも。狂人か天才か。それほどショッキング。
アートへの情熱とパワーがすごい。パワースポットみたいな人だ。でもその根底は優しく愛情深い人のように感じた。
世界で活躍してようやっと故郷の松本に受け入れられたのも感慨深い。長い道のりだった。松本の美術館にもいつか必ず行きたい。
