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風を待ってのchangyeのレビュー・感想・評価

風を待って(2013年製作の映画)
3.6
この年末年始に訪れたネパールが舞台ということで、ネパールの絶景を思い出したくて、この映画をチョイス。

眠らない大都会"上海"で、雑誌の編集者としてガムシャラに働く主人公の女性、程天爽が、望んでいたイタリア出張から外され、アジアの発展途上国"ネパール"へ訪れるというストーリー。

まあ働く女性が現在社会に疲れ果てて、訪れた海外で心洗われるという、良くある話では在るんだけれも、こーゆーの好き…。

出版社の出張なのに、中国団体ツアー旅行に参加とか(しかも現地集合でなく上海空港からまるまるパッケージ)、お金持ちで非常識なお坊ちゃん(こんなヤツいる?レベル)がツアー参加者にいたりとか、ネパールのデモ隊に乱入する中国人とか、つっこみどころは満載だけど、まあご愛嬌。

いかにもtheネパールな観光風景を見せられ、きっとネパール観光局の協賛みたいな事情があるんだろうけど、まあやっぱり景色は最高でした。

タイトルの『等风来(風が吹くのを待つ)』
ラストシーンを見ると、ああこういうことね!って分かるんだけど、もうひとつ意味があるんじゃないかなと思った。
ネパールで知ったことだけど、赤白緑青黄5色のネパールでみるカラフルな旗。タルチョと言って、旗のまわりにお経が書かれ、真ん中に描かれた馬(ルンタ)はその願いを背中に乗せて、風にのって遠く遠くまでかけていくのだそう。そのために風の通り道にタルチョをかけると聞いた。
自然のまま生活をするネパールにとって、風というものは、生活の上でも宗教的にも大切なものなんだろう。

主人公の程天爽が上戸彩に見えちゃって仕方がなかったというのはおいといて、程天爽が旅の初めはいかにも"都会の女性のリゾート旅"って服を着ていたのが、途中からTシャツとジーンズになっていったところから気持ちよかったなあ。
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