ししまる

犬王のししまるのレビュー・感想・評価

犬王(2021年製作の映画)
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まさに野木亜紀子の脚本といったテーマだけど、ミュージカルがメイン。
アブちゃんは歌がうまい。

おそらく原作では描かれている?説明が薄いモチーフが多く、映画だけでは汲み取るのが難しい感じがした。
これから見る人は先に原作読んだ方が100%楽しめるかも?
ただし、作中で描かれるセリフや演出、映像だけで十分すぎるほどテーマは描かれるし、どちらかというと「海獣のこども」的なタッチと映像美だが、特に内容がわからんとなることは少ない。

アニメーションと歌声がめちゃめちゃに美しく、それだけでお釣りがくる。
アニメさいこ〜〜〜の気持ちになる。

序盤の無駄のないテンポの良さ、中〜終盤のライブシーン(やや過剰で冗長だが、そこがいい)、ときて、最後のラストシーンは余計に感じた。
普通に諸行無常のラストでよかったと思うのだけど、さんざん作中で述べた諸行無常を超えた友情ということなのかしら?
あと、アブちゃんの歌声を楽しむ映画ではあったのだけど、物語としてはもう一段展開が欲しかったなと思ってしまった。
モチーフや小道具も数が多くて、語りきれていない印象。
なので原作を読んだ方がいいのかもしれない。
個人的には歌詞があまり聞き取れなかったのがしんどかった。字幕入れて見たい。

湯浅監督の作品でちょー好き!となったことあんまりない気がする。脚本よりも映像優先な感じ?合わないのかもしれない。つらい。
ししまる

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