ヤンデル

犬王のヤンデルのレビュー・感想・評価

犬王(2021年製作の映画)
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・「犬王」とは、室町時代に足利義満の庇護を受けた猿楽の太夫、道阿弥のこと。当時は観阿弥・世阿弥と人気を二分したにも関わらず、その記録はほとんど残っていないとされる。

・原作者の古川日出男は、以前「平家物語」の全訳を行っており、そののちに「外伝を書いてみないか」とオファーを受けて「平家物語 犬王の巻」を書いた。

・オープニングとラストの現代パートは、原作にはないもの。少しわかりづらいが、友有は現代で首と腕のみの地縛霊となって歌い続けている。これは、友有が最後に演奏していたときに腕を切り落とされ、斬首されたため。

・本作は名前によってアイデンティティを得ていくストーリーになっており、主人公は友魚→友一→友有と名を変え、最後は友魚に戻る。犬王は最初は名前がなかったものを自分で決めるというストーリーになっている。
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