MizueTakadaka

犬王のMizueTakadakaのレビュー・感想・評価

犬王(2021年製作の映画)
2.2
そういや公開されて早々に
映画館に観に行ったのだけど
レビューしてなかった…

私は特に関係者が知り合いに
いるわけでもないのに
個人的に好き好んで
能楽の舞台を何度も
観に行ったりしていた人間なので
公開前からの楽しみにしており
公開されてすぐ観に行ったのですが

なんかわけがわからず
不快になるばかりでしたので

そんな感想を公開してすぐ
レビューするわけにはいかず
控えたままにしておりました

正直、能楽に対するリスペクトは
感じられない作品ですよね

まあ、現在に伝わる能楽の様式の
アンチをいっていた方を
モデルにしてるので
そうなるのも必然かもしれません

そのへんを差し置いても
初見では物語の進行において
何が行われているのか
あまり理解できませんでした

でも不快な作品なので
繰り返し見たいとも思えません
ので理解できぬままです

主人公二人…に限らず
登場人物のほとんどの
心情なんかも
現代人と感覚に隔たりがありすぎる
せいなのか
共感なんかはできないし
魅力的にも感じられなかったのが
キツイです

犬王さんは実在の人物だそうなのですが
それを、こんなバケモノみたいに
描いてしまって本当にいいのか?
とも思います

もしかしたら
こうだったかもしれない…という
裏歴史モノとして
楽しめるかなぁ…という期待も
あったのですけど
あまりにとっぴなファンタジー過ぎて
こんなもん、ありえるかボケ!と
リアリティを持った物語として
受け取る楽しさもありませんでした

音楽くらいは
楽しめるかなぁ…という期待も
あったのですけど
1回映画を観ただけでは
ミュージカルとして楽しい場面とか
これといって印象に残るような曲も
なくてねぇ…

なんだかハイセンスで
高尚なことをしている体ですけど
観客置き去りの
製作者側の独りよがりに
付き合ったような印象でした

というわけで
期待していた作品な分
感想はボロクソです
ごめんなさい

独特の魅力や個性が強い作品だとは
思いますけど…ねぇ

映画の賞レースにノミネートされてる
ことで、また少し注目を浴びてると
思いますけども
人に薦める気にはなれない映画です
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