うーん、あんまり刺さらなかった。
湯浅監督作品が好きで、この作品は最初のビジュアルが出た瞬間からチェックしていました。諸事情で映画館で鑑賞できなかったのですが、正直鑑賞できなくてよかったかも…。
今流行りの音楽映画ですが、歌がストーリー進行には組み込まれていないので基本的にはミュージカルではなくボヘミアンラプソディなどのパフォーマンス映画の系譜。ただとにかくライブの物量が多くミュージカル映画並みにずっと歌が流れていました。
私はミュージカルは大好きなのですが、やはり音楽映画は音楽の良さが作品の良さに直結してしまうのが問題ですね。正直あまり音楽からインパクトを感じませんでした…。
ライブ描写のアニメーションも、ライブに参加している作中の観客たちは楽しいだろうな〜と思うものの、アニメーションとして観ている私が楽しいかというと…という感じでした。舞などかなりリアリティある動きをするので、マイケルジャクソンとかバレエとか元ネタをなんとなく感じる作りだったのですが逆に実物のマイケルジャクソンの映像を観たくなっちゃいましたね。Disneyのようなアニメーションとして面白い歌唱シーンにはなっていなかったように感じてしまいました。
なんならアニメーションに関しては、むしろライブシーン以外の方が面白いシーンが多いという変な作品でした。
平家物語という興味深い題材ながら、ストーリーに感想がいく前にアニメーションと音楽の部分でハズされてしまった印象です。
