ユージーン

犬王のユージーンのレビュー・感想・評価

犬王(2021年製作の映画)
3.7
 まず一番に思ったことは、歌パートが長いな、です。この作品の醍醐味なのでしょうが、なんとなくだらだら感があって、くどく感じました。

 上映当初から、主演が声優さんじゃないという偏見から観るのを遅らせていましたが、今回のお二人に関してはそこまで悪い印象は受けませんでした。とくに、幼いころの犬王のアヴちゃんさんの演技はとてもよかったです。

 南北朝時代で現代音楽やダンスを表現する、という演出はおもしろいですが、やはり、いろいろ無理があるよなあ、と不意に思ってしまったりして、いまいち乗りきれませんでした。もう少し電子音を削って実際の楽器だけでの合奏があれば、自然と観れたかもしれませんが。

 湯浅監督の作品はどれもクセ強なので、なかなか世間一般には受け入れられませんが、これからも作風は変えずに頑張ってほしいと思っています。