このレビューはネタバレを含みます
美少年・世阿弥のライバルであった"犬王"という実在の人物。その犬王という名前を冠した映画ではあるが、完全にフィクション。
ただ、詳細情報が不明な人物のため、こうだったらちょっと面白いよねと描き方です。
正直、もう少し歴史的なところに現実味を持たせて欲しかったので、うーん、なんかこれってこの時代背景(南北朝時代?室町時代?)でやる必要あるのかな?とか思ってしまいました。
音楽の尺がミュージカルばりに長いのに全部同じメロディで飽きちゃうんですよね
あらすじとしては、
比叡座の息子でありながら、妖怪のような醜い容姿で生まれた犬王と、もう1人の主人公、琵琶法師の友一が出会い、2人でセッションしていく話。
忘れ去られた平家物語の亡霊たちについて歌い、舞を極めていくにつれて、犬王は呪いから解き放たれ、少しずつ体が人間に近づいていきます。
犬王の初舞台はまさにマイケルジャクソン。
夜の舞は完全にQueenのWe will rock you。最後に下顔を見せたときはボウイかと思いました。
ライブは普通に現代日本でリアルにやった方が流行るかもと思いました。
昔似たようなパフォーマンスを品川に見に行ったような…
全般的にはなんかぬるっとしてて結局何が言いたかったのか分からないんですが、
友一が視覚障害があるので、周りを知覚した時の表現とか、音楽をかき鳴らしておいて、打首になったあとの無音の舞のシーンなど、表現が多彩で素敵だなと思いました。