かず

オプラ・ウィンフリーPresents: 今、ボクらを見る目のかずのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラマ見た人は絶対観なければならないやつ。
でも、冤罪被害の当事者の話はあまりにも精神的にキツいので、観る人は覚悟の上で。

ドラマは少し美談に感じてしまったところがあったが、現実は全くそんなことないことをまざまざと見せつけられた。
一瞬でも美談などと思った自分の浅はかさが恥ずかしい。

このような一生の心の傷を受けると、元の自分に戻ることはできない。この不可逆性こそ、最も残酷で恐ろしい。

「なぜタイトルを原作となった書籍のタイトル『セントラルパーク・ファイブ』のままにしなかったのか」という質問に対するショーランナーのエヴァ・デュヴァネイの回答は、彼女の映像作家としての腕の確かさと信頼性の高さを的確に表しているように思う。:
「セントラルパークファイブは、マスコミや警察や検察が付けたもので、その呼び名からは冤罪被害者5名個々人やその家族が見えてこない。彼らは生身の人間で、その呼び名は彼らを非人間化した名称だからだ。」

もはや彼らは「Central Park five」ではなく「Exonerated five(無罪の5人)」だ。
かず

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