けん

ドリームプランのけんのレビュー・感想・評価

ドリームプラン(2021年製作の映画)
3.3
監督 レイナルド・マーカス・グリーン
脚本 ザック・ベイリン

原題の「king richard」のほうが、なんだかしっくり来るなぁ。リスペクトに値する実績を残した指導力のあるリーダーというイメージと、暴君、強引なイメージの両面を感じることができるから。

「ドリームプラン」ってなんだかスマートでもあり、山師っぽい雰囲気も感じちゃう。

この映画を理解するには、kingリチャードの生きてきた時代背景を理解しなきゃ、その功績のすごさはわからない。

KKKに追っかけられたり、白人に触れただけでタコ殴りされたり、そりゃあもう黒人への差別は酷かった時代な訳だ。

それなのに、あえて白人至上主義のスポーツであるテニスに殴り込みをかけて行くことを、テニスの素人であるリチャードが考えて、あきらめずに邁進できたことは、奇跡の決心であり、行動だよね。

たぶん、リチャードには、白人には無い黒人の体格的に優位な部分が見えていて、テニスでの勝ち方の戦略が見えていたんだろうな。それがオープンスタンスなのかな?
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