監督 レイナルド・マーカス・グリーン
脚本 ザック・ベイリン
原題の「king richard」のほうが、なんだかしっくり来るなぁ。リスペクトに値する実績を残した指導力のあるリーダーというイメージと、暴君、強引なイメージの両面を感じることができるから。
「ドリームプラン」ってなんだかスマートでもあり、山師っぽい雰囲気も感じちゃう。
この映画を理解するには、kingリチャードの生きてきた時代背景を理解しなきゃ、その功績のすごさはわからない。
KKKに追っかけられたり、白人に触れただけでタコ殴りされたり、そりゃあもう黒人への差別は酷かった時代な訳だ。
それなのに、あえて白人至上主義のスポーツであるテニスに殴り込みをかけて行くことを、テニスの素人であるリチャードが考えて、あきらめずに邁進できたことは、奇跡の決心であり、行動だよね。
たぶん、リチャードには、白人には無い黒人の体格的に優位な部分が見えていて、テニスでの勝ち方の戦略が見えていたんだろうな。それがオープンスタンスなのかな?