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ドリームプランのbebeのレビュー・感想・評価

ドリームプラン(2021年製作の映画)
3.5
これ実話なのすごいな笑
感想としては、「人を選ぶだろうなぁ」といったところ。
テニスの話では無い。人種問題の話の中でテニスしてるって感じ。それから、タイトルは原題のKing Richardの方がしっくりくる。だって、プランの話じゃなくてリチャードの話だし、「プラン」はいいにしても「ドリーム・プラン」となると少し疑問。まあ映画の内容とは関係ない。

多くの日本人の感覚でいくとお父さんはかなり独りよがりに映ってしまうのではなかろうかと。今を生きる自分達が、この時代のアメリカのテニス界の人たちとは状況が違うんだと言う事を考えられるかどうかかなと。
「共感できない」「分からない」「やりすぎ」というレビューが散見されるけど、それは僕も思った。日本で養われる感性でいくとそうなっちゃう。こちらから歩み寄っていかないと、ただお父さんがヘイトを買っちゃう映画になるかも。

人種の問題ってやっぱりかなり大きくて。今でこそ「考えすぎ」みたいな事を言う人が増えてくるくらいには人種差別問題が流布したけど、当時はここまでの自衛意識が必要だったと思うと恐ろしい。あの社会で娘を守るために必要なことを考えればお父さんの行動に一本筋が通ってるのが見えてくる。
でも実際今の国際社会で求められてるのはこういう話を咀嚼して、味わうまではいかずとも、飲み込める程度のおおらかさなんだと思う。

本ではよく見るけど、(僕が本の方をよく読むだけですが)「人種問題を語る権利」というのがある。つまり、差別を受けてもいない人が人種問題を語るなんておかしい!っていう。
だからなに?さあ?
でもなんか映画観ながらぼんやりと連想した事の中にあったので紹介した。
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