無気力な人間だから分かる。一生懸命生に縋りつこうとしている人間を見てると眩しくて虚しくなるこの人の気持ち。
癌と告げられ寿命が僅かだということを知らされてから本当の意味で生きようとする。
ゴンド…
このレビューはネタバレを含みます
人を妬んでる暇は僕にはない。
よく啓発本にもでてくる言葉だが、いまいちしっくり来ていなかった。それほどまでに熱中し、生きるとはどういうことなのか。
それがすこし、腑に落ちたような。
死が迫っているか…
1950年代にも、こんな思想や、こんな表現があったという事が、絶望でもあり、救いでもある。
まるで今の社会をあるがままに風刺しているようでもあり、今も当時も等しく、あるがままの人が描かれている。
言…
命がないことを宣告されてから、生き始める。終わりがあることで生きることを認識する。どの時代においても不変なことだと思う。
生きることが当然であり、生きることに価値さえも感じない愚かな現代人と言われ…
志村喬の潤んだ目を見開いた絶望の表情がずるい。そして工事中の表情。ヤクザへの薄笑い。ハッピーバースデーの演出。渡邊の余生と家族関係だけを描くんじゃなくて、お役所仕事に対する皮肉をしっかり描いてくれた…
>>続きを読む自分の死に自覚的になった時に、人生が自分にのしかかる。
虚しさの中にも熱が宿って、なにかが起きたりする。相変わらずなことも、たくさんあるんですけどね。
生活と人生は違うということを重厚に伝えてくれる…
温め続けた、初、黒澤明作品。生きる。
余命宣告をされた公務員が自分の人生を振り返り、残りの人生を見つめ直すヒューマンドラマ。
正直白黒だし古い映画だし、見るのキツイかな〜とか思ってたんだけど、、…
久しく、こんなに高く点をつける。
仕事一徹だった父が私が働き始める時にぜひこれを観なさいと言ってくれた。
戦後すぐに生まれた父からは、夕時に公園で遊んでいると母が自分の名前を呼びに来たと懐かしげに…