KnightsofOdessa

生きるのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
3.5
[] 70点

意外と観てなかったシリーズ。現代人は同じ状況でもカネがないバージョンなんじゃないか。めちゃくちゃ密集してる歓楽街の雰囲気はパウル・フェヨシュ『都会の哀愁』に近いものを感じる。小田切みきのあの感じは素らしい。彼女は完全にMPDGなんだけどニックネームのセンスはある。誕生会の横で階段を降りて画面外に消えた志村喬と入れ替わりに誕生会の主役が入場して、すぐに志村喬が死ぬ感じが凄い。あれだけ引っ張ったのに死ぬ間際を描かず、そのまま葬式で遺された部下たちが管を巻く様を描いているのも、誕生会での交代劇との整合性、つまり生者の映画であることの整合性は取れている。最近リメイクされたらしいが果たして…
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