ジャッキーケン

生きるのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
4.0
「生きる」とは…

タイトル通り生きるとはどう言う事なのか
機械のように30年間無欠勤で働いてきた男が胃がんをきっかけに「生きる」ことに悩み突っ走る

序盤の市役所で機械のように働く人たちを何かしてるようでしていないことを描いた
公園作りを依頼するも部署をたらい回しにされる奥様方が遊び心のある可笑しさ満点
それが後に主人公がやるべき事を見出していく

胃がんが宣告されてから絶望の淵に落とされ居酒屋でたまたま出会った小説家が残りの人生をどう生きるか葛藤することに感銘を受けて夜遊びするシーンも好きだなぁ

世の中働くことが全てではない
人生は楽しんでこその人生

それを遅咲きながら気づいていくのがイイ

終盤の葬式のシーンからこの主人公が公園作りに尽力したことに各部署にいた同僚が酒を交わしながら彼の偉大さに気づいていくのが

「12人の怒れる男」で一人が無罪を主張し残りの反対派の考えを覆していくようにみなが感銘を受けそれを糧にして生きていこうと公園作りにおける困難を交えつつ偉大さを讃える

何かのために貢献することの尊さが伝わった1本