Harigane

生きるのHariganeのレビュー・感想・評価

生きる(1952年製作の映画)
3.6
<あらすじ>
市役所で30年無欠勤で働き続けてきた渡辺勘治(志村喬)は毎日書類に判を押すだけの仕事を淡々とこなす日々を過ごしていた。
ある日体調を崩し病院へ診察を受けると軽い胃潰瘍だと告げられるが、実は末期の胃がんである事を渡辺は悟る。
生きる活力を失った渡辺は偶然同じ市民課の部下である小田切とよ(小田切みき)に街で会うと、とよは玩具工場へ転職する旨を渡辺に伝える。
とよに自分の余命が短い事を伝えると、とよに「何か作ってみたら?」と言われ、渡辺の心の中に変化が訪れ始める・・・

<感想>
ずっと気になっていた今作🤠
リメイク版「生きる LIVING」が遂にアマプラ配信されると知り、先にオリジナルのこちらを鑑賞しました🎶
(リメイク版配信は4/19~となります)

黒澤明監督作品と言えば「七人の侍」のような時代劇が浮かびますが、こちらのヒューマンドラマもとても有名ですね✨

昔の邦画あるあるではありますが、何とも声の聴きづらい事💦
何度も聞き取れない所が出ては「10秒もどし」を繰り返してましたが、あまりのストレスに途中からは聞き取れなくてもいいやと開き直って雰囲気で鑑賞してました🧏🏻‍♂️

軽い胃潰瘍と言われると自分のがんを悟り、絶望的な顔をする渡辺🏥
昔の病院ってがんの告知をしないのが一般的だったんですね🤐

30年間何気ない日々を過ごしてきた渡辺。
息子夫婦からも疎ましく思われ、渡辺の退職金をあてにして家を出ようとしているという状況😥
なんとも切なすぎます😢

中盤までは途方に暮れる渡辺がどんどんやつれていく様をむず痒い気持ちで観ていましたが、とよの言葉に奮起し、一大決心した後、物語は急転します🌀
これからという時にそんな演出が待っていたとは、、、
これには驚きました🫢

残り僅かな人生を強く生きた渡辺の姿🔥
彼の功績の素晴らしさは彼の葬式に参列に来た人たちを見れば一目瞭然でした💫
どんな困難にも真っ向から立ち向かい最後まであきらめない姿勢を渡辺は見せてくれました😊
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