しょくもつせんい

生きるのしょくもつせんいのネタバレレビュー・内容・結末

生きる(1952年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

人を妬んでる暇は僕にはない。
よく啓発本にもでてくる言葉だが、いまいちしっくり来ていなかった。それほどまでに熱中し、生きるとはどういうことなのか。
それがすこし、腑に落ちたような。
死が迫っているから誰でも生きれるようになるわけではなく、この映画を観て感激したからと言って、渡辺さんのように生きれるわけでもない。
あの爺さんも繰り返し言っていたが、なぜあのように生きることができたのか。
それは意志力か、ただ仕事に真剣に向き合った結果か、なにかを成し遂げたいという渇望か。
30年ミイラだった市民課長が、生まれ変わったように生き始めた。
生きることに向き合う。今を真剣に生きる。この映画を観て、これらの言葉の意味がわかったような気がする。