あらすじ
うわー、うわー、って声に出る。
山田孝之とあばれる君を足して2で割った主人公と、アイドルにあるまじき快足をみせるヒロインが毒ガスから逃げ回るだけの話。
が、これがめっちゃ面白い!
前半にこれでもか!とダメっぷりを見せつけてからの、超絶カッコいいホテルの壁クライムがやばい。主人公がカッコよすぎて泣いたのは百円の女以来か。
何が好きって、(ちょいネタバレだけど)ガラスを割るシーンが主人公の覚悟を見せるカッコいいシーンの始まりなのに、締まらないとこ。普通あそこ一回で割るでしょ!でもそれに失敗するとこに監督のセンスとこだわりを感じた。たぶんこんなにもカッコ悪い主人公が今から命を賭けるぜ!っていうメッセージなんだよね。ほんと泣いた。
あまりにカッコよすぎて中盤はあんまり手に汗を握らなくなってしまった(それでもクライマックスの大逃げはよかった)。
ただ、上司がそこまで悪い人に見えなかったのでなんで殴られたかわからないのがマイナス。別の意味でダメな人だけど殴られるほどではないでしょ……。ヒロインに嫌われる役をとってつけたようでなんだかな。
あと、スプリンクラー作動させればいいじゃん!逃げ回る必要ないな!って思った僕もヒロインに好かれるタイミングを失うタイプだなと思いました。