元山岳部の無職の青年ヨンナムは母親の古希を祝う会場で大学時代想いを寄せていた後輩ウィジュとの再会に心躍らせるが街中で有毒ガスによるテロが発生し…というストーリー。
これは非常に楽しめました。やっぱり韓国映画は娯楽作を撮らせたら素晴らしい作品を作りますね。ガスが街を包み込んでパニックが発生するシーンも迫力満点でしたし。
前半は主人公のうだつの上がらない日常がコメディ成分多めで描かれますが、パニック発生してからはハラハラが止まらない展開でした。屋上の扉を外側から開けるため主人公が壁を伝って登っていくシーンは一番緊張して見たシーンでしたね。すんなり隣のビルや壁に飛び移るんじゃなくちょっと失敗して落ちかける所も無敵のヒーローではない感じが出てて良かったです。それを見守る親戚たちの中で上半身乗り出してヨンナムをスマホで撮影する義兄も結構体張ってたのではないでしょうか（笑）
主人公ヨンナムを演じたチョ・ジョンソクも無色だけど正義感と優しさを持った主人公を公演していました。少女時代のユナが演じたヒロインも強さと優しさを持ち合わせ気丈に振る舞いながらも最初のヘリに置いて行かれる所で泣いちゃう所も人間らしさと可愛さを感じさせて良かったです。
途中塾に閉じ込められた子供たちを発見してその直後にヘリに発見されて自分達も助けてほしい気持ちがあって泣きながらも子供達の方を優先するシーンは人間らしさと優しさを感じさせて大好きですね。
クライマックスでビルからビルへと駆け抜けていく二人のシーンも疾走感に満ちていて良かったですね。
救助されたヨンナムが家族に迎えられるシーンでの父親の「ありがとうございます」はグッときましたし、ウィジュがムカつく上司を殴り飛ばすのもスカッとしましたね。ラストの二人の会話も好きですね。あからさまではないけどしっかり伝わる感じで。
評判が良いのもうなずける娯楽作で非常に楽しめました。
