NHKで鑑賞。
市民課長の渡辺(志村喬)の、余命幾許も無いと知り表れた死相と、放蕩に走るも虚無感と絶望感に囚われた表情と、公園造りになんとか希望と活力見出して僅かに明るくなった表情のどれもが凄い。…
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果たして渡辺の人生は無駄だったのか…自分の為の贅沢などせず、息子の為に判子を付くだけの機械となり、ただ無駄な時間を生きてきたという。その息子も自分の余命が短いと悟り振り返ると、今や幼かった彼はおらず…
>>続きを読む・「助役だとはっきり言え!」の言い方がよかった
・通夜の口論みたいなシーン
1952年の映画なのに、組織の中に居たときってこういう感じだよなあ、と
70年過ぎても殆ど何も変わってないんだな、と個…
『生きる LIVING』を先に見まして
元のこちらも観ねば、と。
主役の渡邊は無為に生ききた、という設定だけど
まったくそんなことないじゃんね。
妻を早くに亡くし、幼い息子を男手1人で育てて、勤…
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余命系の映画で死ぬシーンや死ぬまでの過程をばっさりと切って、急に葬式のシーンになるのが斬新で驚いた。
これから頑張ろうと言っていたのに、結局いつも通り仕事をしていてそういうところは現実的だなと思った…
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ラストシーンについて言及する。
お通夜で市民課のみんなが課長はすごいと、こうあるべきだと話し合いを進めていたのにも関わらず、それは叶わない。一時的にやる気になることは多いけどそのモチベーションを持ち…
レストランでの誕生日パーティーの演出がとにかく秀逸
あの階段シーンには鳥肌立った
そして後半の葬儀のグダグタ感に滲む強烈な皮肉
これぞ黒澤、という感じ
志村喬の瞬きしない演技は狂気を感じさせるほどの…