陸軍の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『陸軍』に投稿された感想・評価

プロパガンダなのに反戦映画

木下恵介が陸軍から依頼され制作したプロパガンダ作品。プロパガンダなのに、最後の最後で泣きました。うまいなあ。これは木下恵介監督には、反戦の思いがベースにある。

建前を…

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2024/06/09
男は天子様からの授かりもの、お国のためにお返しする
高々数十年前、こんな思想があったことに絶句
母を演じた田中絹代さんのラストシーン
言葉が出ません

第2次大戦中、
日本陸軍によって戦意高揚作品として制作されたが、
皮肉にも本作は純然たる反戦映画の傑作となった。

幕末から、日清、日露戦争、そして満州事変、上海事変に至った60年余りの時代を背景…

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陸軍

戦意高揚しない国策映画を撮る木下恵介の反骨精神が垣間見える

鬼のような長回しが何度もある
そりゃあ笠智衆も台詞間違えますわ
田中絹代の凄さにため息
月影

月影の感想・評価

3.8

この映画が国策映画だというのに驚く。
完全にこれは反戦映画ではなかろうか。
元々木下監督は戦争反対派だから、こういうラストになったのだろう。
天井桟敷の人々のようなシーン。

いつの時代も母親は子ど…

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もうラストだけでこの点数をつけます。それほど印象的なクライマックス。この作品が当時の陸軍省の依頼によりプロパガンダ映画として1944年という、第二次大戦の真っ只中、日本が敗戦する1年前に作られたとい…

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あん

あんの感想・評価

3.5
うまいさじ加減。

第二次長州征伐で長州から襲撃された小倉の老舗質屋主人笠智衆は、尊攘派で奇兵隊監軍山縣有朋とも親交があり、息子横山準は奇兵隊贔屓。小倉藩士原保美は、「大日本史」を託して、白村江敗戦を機に防人を常駐して…

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「本は人の魂じゃけ!」と、国語教科書をちょっと踏んでしまった息子を叱り倒す田中絹代が熱い。
息子の出征の行進を見送る田中絹代を捉えた横移動のショットと、最後の正面を見据えて涙する姿は、成瀬巳喜男『乱…

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未

未の感想・評価

4.2

弱い男性ほど威勢を張る。
愛国教育を受けてきた男性たちは、戦後をどう考え、死ぬまで過ごしたのだろう。。。→あとで丸山眞男の本を読む

出兵する兵士たちの顔が全員悲しい。
1944年の陸軍が後援の作品…

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