三四郎

陸軍の三四郎のレビュー・感想・評価

陸軍(1944年製作の映画)
3.5
松竹大船調の礎を築いた城戸四郎の言葉。
「映画は心温まるヒューマニズム精神を基調として、庶民大衆の心を癒し感銘を与えるものであらねばならない。利潤追求のみの商業主義に狂奔するものに非ず」

大学1年生の時、母が借りてきたDVDなのだが、なぜかノートに書いてたはずの感想が見つからない…。

ラストの長い長い大行進と田中絹代(母役)が息子を追いかけるシーンが印象に残っている。戦意高揚プロパガンダ映画のはずなのに、全然高揚しない!反戦映画のような余韻が残る。

結局、戦意高揚プロパガンダ映画が作れなかった木下惠介監督も、軍部への協力に消極的だった城戸四郎率いる松竹も、現代の視点で観ると偉大だったと思う。
三四郎

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