たわーりんぐいんふぇるの

キングメーカー 大統領を作った男のたわーりんぐいんふぇるののレビュー・感想・評価

4.0
第15代韓国大統領・金大中(キム・デジュン)と、彼の選挙参謀だった「選挙の鬼才」厳昌録(オム・チャンノク)の実話をベースに、韓国大統領選挙の光と影を描いた物語。
厳昌録は補欠選挙で金大中を初当選させ、野党の大統領候補に選出されるまで、金大中を国会議員に3回当選させます。
これに焦った朴正煕は厳昌録に対し懐柔工作をします。
金大中に背を向け、KCIAと手を組んだ厳昌録は1971年の大統領選挙戦で、金大中陣営を撹乱する「巨大ブーメラン」を放ちます。

厳昌録は韓国の選挙史上には必ず名前が出てくる人物で、朴正煕大統領暗殺の裏側を描いた、映画「南山の部長たち」の原作本にも出てる(翻訳した日本語版には入ってない)らしいです。
映画冒頭での、想像を絶するネガティブキャンペーンや、官権・金権攻勢を逆手にとった選挙戦術は笑えます。ホントにこんな事したの?って。

この厳昌録を演じたのがイ・ソンギュンです。
金大中を演じたのがソル・ギョングで、金大中の伝説的演説を丸暗記するほど読み込んだそうです。
短いシーンですが見ごたえありです。