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キングメーカー 大統領を作った男のMHRのレビュー・感想・評価

5.0
めちゃくちゃ良かった マジのマジに好きな映画だし、現代史!!現代史!!がすごい
「名も無き野良犬の輪舞」同じ監督作という理由で見たんだけど、見て良かった 男ふたり映画であり感情の映画であり騙しっ子ものであり全部の引っかかりが回収されること!

キングメーカーを大統領に訳すのって、ちょ💦💦みたいな気でいたんだけどごめんなさい私が馬鹿でした、というか題名の作り方も含めて全部ひっかけ具合が良
モノローグが全部真実だと思ってみているし、ハングル読めたら本当見やすいというか楽しいだろうな(というか多分国内向けの映画です)

肌感覚で言うと黒星とか近いように思うけど、黒星はメインへの結ばれる希望として描かれていたのに対してキングメーカーさんはメインとして強い気持ち、それも決して一方的ではなかったけど結局結ばれない強い強いものだった
ラブロマンスというよりも単純に私がめっちゃ好きな映画でした

黒星をラブと形容するのもまあゴニョゴニョと思うけど、これに関してはラブラブラブラブラブラブ強い気持ち‼︎‼︎としか言えない 愛し合っちゃったのが名も無き〜、その道を踏み外れても1番の感情(影)と1番の愛(輝き)を持って袂を分かった先の大統領を作った男

嫌らしいくらい画面構成も二項対立で煽る煽る 影を煽る煽る
パクチャヌクが「画面で説明できる映画にしたい」とか答えてたインタビュー思い出してた

結局こうなるしかならなかったのか?と思うけどこうなるしかならなかったですよ
ダメなことは勿論ダメなんだよ、とちゃんと出てくる良い映画

民主主義とは?とかメディア戦法とは?とかの話をしないところがよくて、結局それでも「そういうこと」が起こりうる(起こった)ことが大事だった そしてもっと大事なのはそれすらメインに添えないところで、感動モノじゃなくて感情ものとしての事実

結局大統領さんの目線で行ったら面白くなくて、事実の羅列は変な解釈みたいになってしまって、結局好みの問題なんだろうけど私は個人史・関係史的な事実が出てくる話がいいんだろう(覇王別姫とかね)
映画のジャンルは政治モノじゃなくて完全に感情もの そう考えると黒星は感情ものではないからやっぱり箱は違うかな あれは実直な頑張りストーリーでした
最後の文章がああ終わってすごいよかった 感情とメインのストーリー展開がちゃんとあそこに持ってこられてるところがすごい好き
とにかくめっちゃ良かった うちがめっちゃ好きな映画です
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