クォン・へヒョのイケオジが炸裂。
夢と現実を行ったり来たり、『春の夢』を見て魅力的だと感じたチャン・リュル監督の作風はこの作品でも発揮されててよかった。
公式ホームページを見ると、本作は映画祭の協力のもと製作されたようで、突拍子もない展開が面白い。この突拍子もなさが引っかかる人はついてけないかも。
かつて同じ女性を好きになって疎遠になっていた中年男性2人がかなり久しぶりに再会。
唐突なジャンプカットは切り替えが早くていいと思う。福岡に来てからはゆったりと、福岡に住む人や行ったことのある人は親しみを持って見られるのではないかと。
後半、似た者同士だと指摘された2人が、そっくりな動作をするのは演出でもおかしみがあっていいなと思った。
どうしようもない人生を不器用にしか生きられない中年男性2人の姿はなんとも味わい深い。たまにはおじさんもノスタルジックにさせてやってほしい。
