湯っ子

福岡の湯っ子のレビュー・感想・評価

福岡(2019年製作の映画)
3.8
思い残し、心残り、後悔、悔恨。そういうの苦手。嫌な・辛い・悲しい過去を振り返るのは。
さいわいなことに、ここ20年ほどの私はけっこう現実世界が忙しかった。だから、過去のネガティブな思い出は、手付かずのままなんとなく風化していった気がする。若かったから、未熟だったからと、過ぎた時間の確かさだけにに頼って克服できたような顔を、私はしている。だけどそれって本当なんだろうか。もしかしたら、ちゃんと過去を振り返って、ああしておけばよかった、ここが駄目だったと、あれこれ思いを巡らすことが必要なのかもしれない。やっぱり夢とうつつの間を行き来するようなこの映画を観終わって、そんなことを思った。



古本屋、飲み屋、喫茶店、どのお店も雑然としているのに居心地良さそうで、行ったこともないのにたまらなく懐かしいような、すてきな場所だった。
湯っ子

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