2021年初映画にしてベストかもしれない
ここまで心に直接響いた映画は久しぶりだった
言語化すると陳腐になってしまうかもしれないけどこの映画はとにかく素晴らしい
人生でやりたいことってなんだろう、今後の人生をどうすればいいんだろうと思ってた自分を肯定してくれた映画だった
何をやりたいんだ、この先どうするんだと常に問われている気がする世界でここまで自分の存在を認めてくれる映画はなかなか無いんじゃないかなあ
終盤の、ピアノの前に座っていままでの人生の瞬間瞬間を思い返すシーンは本当に号泣してしまった
あんなに心に刺さる場面は初めてだった
ジャズがストーリーラインの一つになっているけど、まさにジャズもしっかり決まった構成があるのではなくてその瞬間瞬間でimprovised して、それを楽しむものだと思う
まさに人生はjazzingだ
最後も俺の役目は終わったと来世に行くのではなく、また地球に戻ってやり直そう!となるのが、生きることを肯定している
哲学者シオランのように人生には意味がない、生まれてこなければよかったという思想にも共感できたけど、この映画の意味がなくてもいいじゃん!という突き抜けた主張にも頷くしかない
こんなテーマで子供向け(に見せかけた)映画を作れてしまうピクサーの力を感じた
ちょっと擦れてる人の方が刺さるのかなとは思った