今までわたしはキリスト教とかで使われる「魂」の概念というか意味が全くわからなかったし実際日本人にはなかなか馴染みのない概念なんじゃないかなと思うのだけど、12月に西加奈子の「サラバ!」を読んで、生まれて初めて自分の中にある魂を認識して涙を流す体験をした。(やばそうに聞こえる笑)
魂って言葉を使うとスピリチュアルな感じになっちゃうんだけど、要はわたしの今までの人生ぜんぶぜんぶこれでよかったんだというか過去も現在も未来も全部肯定されたというか。ちょうどジョーが世界に戻ってきた後にピアノを弾いて色々思い出して涙を流したあのシーンと同じようなかんじ。だからこの映画はあの本と共通するものが核に込められているのだと思う。
私だからこそ心震える音楽があるし、私だからこそ「すっっっき!!たのしい!!」って思えるものがあるし、その逆もある。私だからこそ出会えた人がいるし、私だからこそ美しいって思えるものがある。それらは私だけが持つこの体があるから。そして私だけが持つこの魂があるから。この体と魂とこの世界が結びついて生まれるものたちがきっと"spark"なんじゃないかなと思う。
"spark"は目的なんじゃなくて、生活の一部。だから私だけの、私の魂だからこそ感じることができたこの素敵な人生の"spark"を抱きしめて、これからも生きていきたいなって思う。