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ソウルフル・ワールドのせのネタバレレビュー・内容・結末

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

Disney+略。今回はこれが最後かなぁ。
ここ1ヶ月ディズニーとピクサーの映画を両手で数えられるかどうか程度には見たが、少なくともその中では本作が一番出来が良さそうな気がしている。

長年、「信じていれば、夢はいつか必ず叶う」がディズニーのスピリットだった。
そしてディズニーやその傘下の企業は、夢や目標を持ちそこに真っ直ぐ進む人々をファンタジックに描き続けてきた。
しかし現実でそんな風に生きるのは大抵の人にとって苦しみを伴う事だった。

どんな技能も上を見たらキリがないほど自分よりも実力のある人が居るし、感性や価値観が合わず実力が世間や周囲に認められない事も多い。
努力はしてもしても終わりがなく、ゴールに辿り着く前に諦めねばならない事や好きでいられなくなる事、まるで上手くいかず死んでしまいたいと願う事さえある。

しかし夢が叶わなければ人生お終いなのか?目的を持ち続けなければ生きる意味はないのか?
それらを一度でも失ったら、その後の人生までもが死ぬまで輝きを失うのか?
人生はそれだけが全てなのか?
という所をじっくり考えて組み立てられた作品。
今までディズニーが世に送り出してきた作品からは一線を画す、悟りの境地に至ったかのような内容になっていたと思う。

鬱からの抜け出し方のハウツー的な側面もあるので成人するまでには一度見ておくと良いかもしれない。

実際に今自分が同じような悩みを抱えて辛くて仕方のない人には綺麗な世界過ぎてむしろ受け入れられないかもしれないので、多少心が元気な時に見よう。
せ