marm25

ソウルフル・ワールドのmarm25のレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.3
生きていることの意味がわからなくなったときに沁みすぎる映画。最高。久々にこんなに胸の奥から満たされた。とてもシンプルなのに考える余韻を残してくれる。ジャズもいい。

ジャズが好きでやまない中学教師ジョー。いつかミュージシャンになることを夢見ているけど現実は思うように行かず、母親からも心配されて現実を見るように言われ続ける日々。
そんなとき人生を変える大きなチャンスを手にしたのに、マンホールに落ちてソウルの世界へ行ってしまう。そこは天界に行くソウルと新しく生まれる準備をしているソウルたちの場所で、ジョーは人間になりたくない「22番」のメンターとなり、うまいこと元の世界に戻ろうとしていた。新しく生まれるソウルには「きらめき」が地上に生まれるための最後のかけらが必要。
その「きらめき」は生きる意味なのか、なんなのか。

女性ミュージシャンの今生きているはずの海をいつまでも探し求める魚の話が印象的で、よくある話だけどこの映画のキーワード。
灯台下暗し、今のこの一瞬に目を向けて。
心がきらめくことはそこらじゅうにある。足元にあるそれに気が付くことができるかが人生を楽しむコツなんだ。

リサの話がチラッとしか出なかったのはディズニー好きとしてはもう少しハッピーエンドでもよかったかなと思ったけど、きっとあくまでも恋愛の前にまずは自分の人生を見つめ直す映画なんですね。

スピリチュアルな話(ヨガや占い関係)に関与しているから、すごく面白い世界観でした。
marm25

marm25