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ソウルフル・ワールドのSのネタバレレビュー・内容・結末

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

人生の目的として大きな夢を持つのってすごく素敵なんだけど、じゃあ大きな夢を持ってなかったら?夢が叶わなかったら?追いかけてた夢が、実はそれまでと地続きだったら...
大きな夢を持つのと同じくらい、一瞬一瞬に幸せを感じて生きることはきらめきになる、何気ない日々の幸せに目を向けるとまさしくきらめきがたくさんあることに気づかせてくれた。22番の目を通して見ると、空も、草木も、怖いことも生活の何気ない一部どれもきらめきで、本当に美しくて、それでいいんだと思うと肩の荷が一気に降りた気がした。
当たり前にありすぎてそのきらめきに気付けないものを見事に美しく、輝かしいものとして描き切っていてジョーと同じく涙が出てしまう。
就職したり仕事に追われたりするであろう自分のこれからの人生に必要な映画だった。自分の生きる意味、やりたいことを考えて悩みだしたらこの映画を思い出そう。
映像も日常をリアリティを持って美しく描いてくれていてだいすき。アニメーションとは思えないほどリアルに美しくて、アニメだからこその美しさじゃなくて現実の美しさを伝えてくれる映像が素晴らしい。
最後、ドアをくぐり外に出たジョーを見た時、観客もこの映画を通してジョーの視点と人生の変化を追体験して劇場を出るんだと感じた。圧巻の劇場体験だ。

22番はどんな人生を歩むんだろう。
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