ハシゴダカ

ソウルフル・ワールドのハシゴダカのレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.0
ジャズピアニストを夢見つつ教師として生計をたてる中年男が夢を掴みかけた直前で生死をさまようという話。

この設定だけで自分に刺さりまくる作品なので、この度の上映を見逃すわけにはいかず観てきたら、席がガラガラでまずびっくり。

配信済みとはいえピクサー作品でこれか…。
なかなか切ない。

観てみて少し納得。
本作の対象は子供ではなく完全に大人。
尖ってるなぁ!

大人向けだからか、あの世の階層の設定が込み入っているのに分かりやすい説明でもないので、ぼーっと観ていたらついていけないところだった。
子供にはちょっと難しいかも。

まぁでも人間の死後の世界と生前の世界を描く時点で、子供はターゲットとはしていないか。

とはいえ、あの世での主人公の姿は可愛らしく、相棒となる22番も可愛いデザイン。

この22番ちゃんと主人公のバディものとして展開するんだけど、それがすごく楽しかった。
吹替で観たのだが、22番の声を充てた川栄李奈、いいね!

でもこのお話、昔なら実写でやってたろうなぁ。
主演エディ・マーフィとかで(古い)。

主人公の夢に対するモチベーションが、イマイチよく分からなかったのが正直なところ。そこに至る描写はあったんだけど、なんでだろうな。
あと、そんな22番に対して、あれをあれするのもちょっと不自然に感じた。

すごく面白かったけど、そんな違和感がいくつかあり、意外と入りこむことはなかった。

一瞬一瞬を大切に生きよう、というメッセージはすごく好きなだけにちょっと惜しいかなと思ってしまった。
ハシゴダカ

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