サマータイムブルース

ソウルフル・ワールドのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
3.0
CGのクオリティが高く、絵柄が魅力的
子供が見て、キャラクターの可愛さや、ファンタジー、笑えるとこもあって、楽しめるとは思うけど、基本大人向けの映画です
内容は哲学的で結構難しい

中学校でやる気のない生徒たちに音楽の授業をしているのは非常勤講師のジョーです
そこに校長から正式に講師に採用されたと嬉しいし知らせが入ります
ジョーの母親や、その友達は大喜びしますが、なぜかジョーは浮かない顔
実はジョーにはJAZZミュージシャンになるという大きな夢があったのです

ジョーが夢か現実かで悩んで、夢を追いかける感動作かと思って見ていたら、もっと全然スケールがデカくて、深かったです

生きる意味とは?人生のキラメキを見つけるためにジョーと相棒の22番が奮闘する壮大なファンタジーでした
22番というのは、生前の世界で出会った、人になる前のソウルのことです
まだ番号で呼ばれています

初めはなかなかこの世界観に入り込めませんでした
でも、地球に落ちてきたジョーと22番が、本人とネコでアベコベに入っちゃってから面白くなりました
ジョーとネコのバディが楽しい

著名なサックスプレイヤーであるドロシア・ウィリアムズがジョーにしたサカナの話が印象的でした

サカナは年配のサカナに言います
「ボクは海ってものを見つけたいんです」
「海だって!?今いる場所が海だよ」
「コレは水です、ボクが欲しいのは海なんです」

つまり、そういうことです
ン!?

日々の仕事や生活に忙殺されて余裕のなくなっている人、生きる意味や価値を見失った人、などが見ると刺さると思います