【ゴドレイ&クレーム】 この作品を語るには、もう1つ、彼らのことも語らなくては! ゴドレイ&クレーム。 この映画の監督はケヴィン・ゴドレイとロル・クレームのコンビなんですが、彼ら、元々は10ccというバンドのメンバーでした。 10ccって、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の挿入歌「I'm not In Love」のヒットでも知られるイギリスのロックバンドなんです。 1972年から活動を始めたんですが、1976年に2人が脱退したんですよね。その後は、主に映像作家としてたくさんのミュージシャンのMVを製作しました。デュラン・デュランの「グラビアの美少女」とか有名よね。もちろん、ポリスのMVも作ってます。 そんな彼らが監督したこのライブ映像は、ポリスを熟知してるんで、演奏と映像もマッチングが完璧なんです。ほんと、痺れました!
90点 最近、映画を観るのがやや億劫でドラマへと逃げ込んでいる私62355。箸休め的なつもりでYouTubeで見つけた本作でしたが、思った以上に素晴らしくて思わず魅入ってしまいました。‘83年のAtlanta公演を収めたもので93分の尺。シンプルながら確実に脳裏に刻まれるSTINGのベースライン。レゲーのリズムびんびんのコープランドのドラミング。目立ったソロパートはないけどあらゆる曲調にフィットするサマーズのギターメロディ。バンドは4人組が基本という既成概念を打ち破って、3人編成で世界に挑んだ彼らの功績は今でも色褪せることはないでしょう。演奏曲は以下の通りで、事実上最後のオリジナルアルバムとなったSynchronicityからのナンバーが中心。どれも素晴らしいナンバーだが、⑨で私はwrapped around one’s fingerというイディオムを覚えたので大好きな曲。ちなみに、The Cranberriesの名曲Lingerの一節にも出てくる熟語。ちなみに「意のままにあやつられて、言いなりになって」の意味。そして、やはり何度聴いても思わず口ずさんでしまうのは⑰「見つめていたい」。20代の頃につき合っていた彼女のお気に入りのナンバーでドライブの時によく聴いた曲。一部では管理社会の危機を揶揄したものと評されているけど、私としては純粋なラブソングだと信じて今でも聴いています。これはホントに名曲中の名曲♬
*演奏リスト ①Voices Inside My Head (Intro) ②Synchronicity ③Synchronicity II ④Walking in Your Footsteps ⑤Message in a Bottle ⑥Walking on the Moon ⑦O My God ⑧De Do Do Do, De Da Da Da ⑨Wrapped Around Your Finger ⑩Tea in the Sahara ⑪Hole in My Life ⑫Spirits in the Material World ⑬Invisible Sun ⑭One World (Not Three) ⑮King of Pain ⑯Don't Stand So Close to Me ⑰Every Breath You Take ⑱Roxanne ⑲Can't Stand Losing You/Regatta de Blanc ⑳ENCORE So Lonely