あーさん

恋の門のあーさんのレビュー・感想・評価

恋の門(2004年製作の映画)
3.7
ちょっと松尾さーん、こんな映画撮るから「洋画に比べて邦画はパッとしない」とか「最近の韓国映画はすごいのに…」なんて言われちゃうんだよ。。

結論から言うと、、
豪華キャストの無駄遣い、松田龍平と酒井若菜のファンじゃない人は決して観てはいけない!!
それだけは確かな作品だけど、私は嫌いじゃない…というか最初はなんじゃこれ⁈ だったけど、観ているうちにだんだん好きになっていった。。

石を芸術に見立てるって竹中直人の「無能の人」ですか?笑
コスプレ、イメクラ、SM、漫画バー、コミケ、、漫画が原作だから内容がぶっ飛んでるのは目をつぶろう。しかし、詰め込むだけ詰め込んで、勝手にやってくれとばかりにくだらないのについ引き込まれてしまうのは、主演の松田龍平と酒井若菜というキャストの魅力もそうだけど、画面がとても好きな感じだったからかな。キスシーンとか、部屋の雰囲気とか、明るさとか、細かい所にこだわりを感じる。劇中アニメの”ギバレンガー”が庵野秀明の演出だったり。
役者さん達は、まぁアンビリーバボーな脚本をこれ以上にないくらい忠実に演じてくれている。。

何も考えずに観るには、このくらいゆるいのがちょうど良いんだな〜
毎度毎度、感動作ばかりでも疲れちゃうし、たまにはこんなのも!
大竹まことパパの石と人を例えに”全く違うものでもよく見れば同じものでできているんだよ”という粒子論?には唯一ふむふむと頷く自分がいた。深いな。。

こんな人も!と思ったのは、大竹しのぶ、平泉成、塚本晋也、市川染五郎、庵野秀明、三池崇史、内田春菊、安野モヨコ、片桐はいり、、他にもこんな人にこんな役を?という贅沢なキャスティング。松尾先生、ずいぶんやりたい放題ですな。。
そしてそして大好きな忌野清志郎!!
アクターとしてもチラッと登場、歌”恋の門”も披露してくれるのでファンとしては大満足!(→これが借りる決め手だった)衣装のまたド派手な感じがgood!

サンボマスターの主題歌”月に咲く花のようになるの”もカッコよく決まってた♫

うん、やっぱり独特なセンス。
我らが松尾スズキ!

”モテキ”の時もおっかなびっくりで観たけれど結構ハマれたので、こういうの、好きなのかも笑
どんどん行こう!


大人になってもバカなことしたいし、時にはバカで居たいよね〜



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