Ren

向かいの窓のRenのネタバレレビュー・内容・結末

向かいの窓(2019年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

しんどい。根本的に合わないとはこのこと。
あんなことになってもカーテンを買わない隣人の心境が全く理解できなくて入り込めず終いだった。大切な人が今際の際にいるのに、誰かに見られているかもしれない状況設定が、物語を推進させる以上の意味を持っているとは到底思えず。彼らに「パーソナルスペース」という概念は無いの?「彼らカーテンは買わないのか?」という主人公一家のツッコミだけで観客が納得すると思わないでほしい....。オランダとかパリの家にはあまりカーテン無いらしいけど。

もし、日常の些細な幸せに気付いて歩み始める、っていう帰着にするのなら、あの2人には出会ってほしくなかったなぁとも感じてしまった。数ヶ月に渡って生活を覗き見し続けた奇妙な関係(?)の身近そうな人の死を目の当たりにして、生の実感を得る方が個人的には納得できた気がする。他人にあなたは幸せよと言われたって辛いときは辛いし....。少なくとも自分はこの作品に共感できるタイプの人間ではなかった、ということ。ただ人気な理由もすごく分かる。

モデルルームのような明るい室内、PVのように綺麗な町並みなど、隙の無い映像美は褒めポイント。
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