向かいの窓に映る他人の生活をずっと
見ている。
自身の性質としてあまり好きではない
行動なんですが‥
それなのに過去に引きずり込まれたような
懐かしさが襲って来た。
きっといい作品なんだろう。
車を運転する信号待ちの時見える景色は
高い高層マンションが並び、四角い窓に沢山
の明かりが灯る部屋が並んでいた。
子供たちのはしゃぐ声だったり
大人だけの会話が部屋の明かりの向こうで
はあるんだろう。
それぞれの生活がある。
あたりまえの生活があたりまえだったあの頃
それがずっと続くと思っていたあの頃‥。
人生は後ろには行けない
前にしか行けない
後ろに忘れ物しても取りに行くなんてできない
それぞれの人生と
明かり灯る部屋の中の生活をたいせつに
大事に生きれたらいい。
「あたりまえ」なんて脆くて壊れやすいものだ
から。