ひろゆき

ANIMAのひろゆきのレビュー・感想・評価

ANIMA(2019年製作の映画)
3.6
銀幕短評(#616)

「ANIMA」
2019年、イギリス。15分。

総合評価 71点。

シャクトリムシのようにうごく。

ポール・トーマス・アンダーソン監督。いいですね、「ファントム・スレッド」95点 おもしろかったですね。「インヒアレント・ヴァイス」72点、わけわかんなかったですね。

辞書によると、ANIMAには 内面的自己 という意味があるようです。

まあ短編の無言舞踊劇なのですが、「ドライブ・マイ・カー」30点の「多言語」舞台よりは よほどいい。あのシナリオは暗いんですね。生きかたが悲観的にすぎる。さいごの結末にしたところで そうですよ。自己肯定がない。たんに自己否定からの脱却(あるいは軽減)にとどまっている。でも感想文に書いたとおり、韓国手話をあやつるおんなの子、あの子はいいですね。彼女がいなければ、あの映画は15点くらいですね。まあ8点でもいいけど。

この映画の男女ふたりのおどりはすてきですね。品性にあふれている。相手の人格に敬意を払っている。はやるこころを惜しみなく伝える。とくに最後のシーンの うでの動きの呼応、それこそ上述の手話につうじるものですが、とても見ごたえがある。



(告 知)

最近はね、男女の平等と差別について、その問題について、ぐるぐると考えています、ぐるぐると。「82年生まれ、キム・ジヨン」を kindleで買いました。なかなか読む時間がなさそうだけれど、映画(69点)よりもシビアな内容だそうだから、そちらも理解しようと思って。いま、いったんの答えは、読む前の答えは、すでに頭の中にできています。ずいぶん考えたから。コーヒー屋さんで なかよしのおとこの子に それを説明しましたが、おおむね納得してくれました。ここでわたしの論旨のキーワードをお伝えするとすれば、「セックス(性交)」「生理(月経)」「体力」の3つにしぼれると思います。つまり3つとも「生理差」ですね。このはなしは、きっと長くなります。本を読み終えて 考えがかたまったら、そのときに映画の感想文を書き改めますね。そしてみなさんにお知らせします。この差別問題はとても大事だから、みなさんのお考えをぜひ知りたい。よろしくお願いします。


→ けっきょく次回の「プロミシング・ヤング・ウーマン」で書きました。
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