このレビューはネタバレを含みます
50歳のトム・ヨークのダンスを拝みながら、アルバム「ANIMA」から「Not the News」「Traffic」「Dawn Chorus」の三曲が流れる。
アルバムは知っていたが、ポール・トーマス・アンダーソンのフィルモグラフィを眺めていたらこちらが見つかり、4年間の間放置していたことを反省しながら鑑賞。
トム・ヨークのダンスといえば、Radioheadでの「Lotus Flower」が有名だが、本作でも歳を感じさせない動きを見せてくれる。
ANIMAとはユングが提唱した「人間の中に無意識下に存在する別の性」からきているが、まさしく登場する女性はトム・ヨークのアニマなのだろう。最後は目覚めることでアニマからの脱却?を意味しているのだろうか。
前編を通して、SNS社会や、1984のような全体主義ディストピア、非人道的畜産などいろいろな風刺が含まれていたように感じる。
15分という短い時間と少ない歌詞でこの表現力にはさすがのタッグだと感じる。
欲を言えば3曲と言わず全編通して作製してほしい。