間違いは誰にでもある。あってはならない間違いや、考えられない間違いが起こることもある。問題は、その間違いが間違いではないことにされること、間違いではないとまかり通ること、それにまつわる全てを思い込むこと。どちらに吹く風であっても、どちらに射す陽であっても、それが日常となってしまえば、容易いはずの証明もまるで無力となってしまう。随分と前に躓いてしまったままのわたしたちとこの世界。いつの時代からか、待望されるのはアイコンのパッケージで、もう誰もソフトを待ち望んでいるわけではないのだろうとわかる。間違いを新しい間違いで書き換える機会を、わたしたちは、ただ待っているのだろうと。
