たま

ベル・エポックでもう一度のたまのレビュー・感想・評価

ベル・エポックでもう一度(2019年製作の映画)
3.5
超アナログなタイムトラベル。

映画のような広大なセットで、客が望む時代を再現する、体験型エンターテインメント。「時の旅人」という会社のタイムトラベルサービス。

古き良き時代に思いを馳せる、初老の男性ヴィクトルが主人公。

イラストレーターとして活躍していたものの、デジタルの波についていげず職を失い、妻にも愛想を尽かされ家から追い出されてしまう。

息子からプレゼントされた「タイムトラベルサービス」で「1974年5月16日のリヨン」にタイムトラベルする。

街並みもファッションもレトロでお洒落。活気に溢れていて、ヴィクトルでなくともワクワクしてしまう。
すっかり身も心も若返ったヴィクトルは、その世界に依存してしまう。

追加の料金を支払う為に、仕事にも精を出したり、女優に恋をしたりと、25歳には戻れないものの生き生きとしたかつての自分を取り戻していく。

なるほどこんな体験も悪くない。

ヴィクトルと妻の物語だけでなく、「時の旅人」のアントワーヌと女優のマルゴとの恋愛模様もあり。

自分なら、どの時代にタイムトラベルしたいかなぁ〜と思いを巡らすのも楽しい。
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