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万歳!ここは愛の道
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目次

万歳!ここは愛の道の作品紹介

万歳!ここは愛の道のあらすじ

2年間交際していた恋人から、電話で「あれから私を撮らなかったこと、いつか後悔するよ」と告げられた。彼女はかつて、石井監督との関係が原因で心のバランスを崩し、精神病棟に入院していた。石井監督はそんな彼女の姿をカメラに収め続けていたが、関係が悪化するにつれてカメラを回さなくなっていた。電話の翌日、カメラを手に彼女の家を訪ねると、彼女は2年分の記憶を失っていた。

万歳!ここは愛の道の監督

万歳!ここは愛の道の出演者

原題
製作年
2019年
上映時間
84分

『万歳!ここは愛の道』に投稿された感想・評価

KUBO

KUBOの感想・評価

5.0
【Filmarks には上映予定がアップされていませんが、テアトル新宿でのレイトショーを緊急事態宣言の延長のため2021年4月16日~28日に再延期しました】

見終わって、しばらく放心状態のような感覚に陥った。すごい衝撃を受けた。

私がショックを受けた理由は、主演(?)の福田芽衣さんとは2018年の TAMA NEW WAVE でお会いしていたからだ。本作内でも登場する『チョンティチャ』という作品を監督した福田芽衣さんと、作品についてのお話をし、いっしょに記念写真を撮った。

その福田監督が、それからほんの1ヶ月後に、自殺未遂を繰り返した後、記憶喪失になっていたとは、にわかには信じがたかった。

福田監督と交際していた石井達也(達上)監督が、その福田芽衣と石井達也の2人の暮らしをそのまま映像に残して「映画」にした、赤裸々な愛の記録。

映画を撮る者とは、ここまで自分を曝け出さなければならないのか? 哀しいとこも、汚いとこも、切ないとこも、残酷なとこも、達上監督は全てフィルムに残していく。

自分が愛した人を、それがどんな辛い状況であっても、ありのままにフィルムに残す。普通なら、そんな絵面は公開したくないような、人の目に触れさせたくないような、そんな映像も全て記録していく。

これは愛なのかな? 愛なのだろう。映画バカの愛のカタチ。常人には理解し難い境地ではあるのだが、次第にそのフィルムの世界に引き込まれている自分がいる。

元気な映画作家「福田芽衣」を知る者にとっては辛すぎる映像だが、実は達上監督は本作を「ドキュメンタリー」とは一言も言っていない。福田芽衣の記憶喪失や2人の愛に嘘偽りはないが、達上監督は本作をただのドキュメンタリーにはせず「映画的」な仕掛けを施す。この「仕掛け」をどう受け取るかは人によって変わるところだろうが、私はドキュメンタリーなのか、フィクションなのかわからない、ただただ熱量の高い混沌の中に放り込まれたような気分になった。

もし映画に「芥川賞」があれば、そっちのジャンルに入りそうな、自分の身を斬る、血を流す「私小説」的作品。

映画としての好き嫌いを超越して、圧倒的な衝撃を受けた本作。達上空也監督の思いを受け止めてほしい。

*おそらく評価は★5つか★1つの両極端になるような作品。人は選ぶ。
菩薩

菩薩の感想・評価

4.2
わざわざTシャツを着ているくらいだから露骨に『俺は園子温だ!』の影響を色濃く感じるが、後は『ドコニモイケナイ』であったり『監督失格』であったり…と並べると絶対に怒る人が出てきそうだが、扉の先でもしかしたら死んでるかもしれないと言う恐ろしさに関して言えば近しいところがある、少なくともカンパニー松尾のハメ撮り感よりはエリザベス宮地の生々しさに近い。まず前提として個人的には全然「アリ」な作品であるが、同時に絶対に批判されなきゃいけない作品でもあるので、感情論では無い批判を聞きたいところである。創作物が限りなく私的になる事をまるで悪いとは思えないし、人前で丸裸になる事で無理矢理創作物へと押し上げる事も悪いとは思わない。鬱で死にたい死にたい言いながら病院に行こうとしている時に「なんだ、生きようとしてんじゃん」なんて声を掛けられた事を思い出した、今日も私はこうして生きて「映画」を観ております…。きっと10年20年先に監督ご自身がこの作品に立ち返った時には顔面から火を吹く程恥ずかしい思いをするのだろうが、どうか諦めずにその日まで「映画」を撮り続けていて欲しい、なによりも生きていて欲しい。俺もいい加減いい歳なのか、この作品のクソガキな稚拙さとクソダサいゲージツ家気取りの部分も含めて万歳を捧げてやりたくなった(偉そう過ぎる)。これを『花束みたいな恋をした』の後に上映してるテアトル新宿よ!可能であれば2作連続でご覧頂く事をお勧めする、天国と地獄を一日で味わえる。とりあえず根矢さんの「キスだけ」の後のマジチューがエロ過ぎんだな…。撮るべきか撮らざるべきかは置いといて今しか撮れない作品をしっかり形にした事はきっとこの先大きな意味を持つ、好きにやってください、頑張って。
コロナ禍の影響で街中で若いカップルが抱擁したり、キスしているところを見掛けなくなって久しいが、達上空也監督が恋人関係の同様に監督である福田芽衣さんとの日々をセルフドキュメンタリータッチで描いた本作を観ていると、その剥き出しの愛の姿にヒリヒリしたり、自らを顧みてグサグサくるものがある。
達上監督が感じていたであろう、余りに一途な愛による束縛感、息苦しさ、そこから逃避したい気持ちが同性として理解出来るが、女性からすれば、その態度のつれなさや、ましてや他の女性に気を移そうとするならば、身を焦がさんばかりになってしまうと思う。
表現者として繊細で傷付き易い福田さんにとって、表現者として自由で在りたい達上監督との関係は不安定で、精神のバランスを崩してしまうものだったのかもしれない。
はじめは彼女との関係やエキセントリックな部分を記録しようとした達上監督だったが、関係が悪化するに連れて記録することを止めてしまう。
暫くして彼女のところを訪ねてみると、その彼女は最悪だった2年間の記憶を無くしていた。
ここから本作が描きたかったと思われる綺麗事では済まされない愛というもの、そのドロドロとした部分を含む複雑さをドキュメンタリーとフィクションとを行き来しながら浮き彫りにしていく。
恋愛は少女漫画のように、又はハーレクインロマンスようには絶対にいかない。
多かれ少なかれ本作で描かれたような幾つかの修羅場、痴話喧嘩を経て、川原の石ころのように流れていく中で角が取れて丸くなっていくものだと思う。

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