義民伝兵衛と蝉時雨

ワサップ!の義民伝兵衛と蝉時雨のネタバレレビュー・内容・結末

ワサップ!(2005年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「mid90s」を観たついでに久々に鑑賞。「KIDS」や「ガンモ」と共に10代の頃に繰り返し観たユースカルチャー系の作品。

サウスセントラルのゲットー育ちのラティーノ系スケボーキッズ達がスケボーをする為に高級住宅地ビバリーヒルズへ。馴染みのないリッチでセレブリティな白人社会を練り歩き、井の中の蛙達が大海を知ることになる奇妙な一日。ただの遊びが命懸けの社会見学に。有色人種の厳しい立場を身を持って学ぶことになる。LAの夜の街をスケボーで滑走するラストが爽快。そして疲れ果てた朝がやって来る。身も心もボロボロになって地元に帰還する。

劇中のハードコアパンクな音楽が最高にクール。当時サントラを買って聴きまくった。カジュアリティーズのポスターを背にバンド練をするシーンも堪らない。バンドを始めた頃にコピって練習したのが懐かしい。10代の頃に魅せられた作品。スケートボードとハードコアパンクとマイノリティーな人種。ラリー・クラークの撮る絵は大人になって見ても変わらずに美しい。