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『陸軍』に投稿された感想・評価

天子様に差しあげたはずの息子がしかし死地へ行進する姿を必死に追いかけて追いつき離されて消えゆき母は涙する。
陸軍

戦意高揚しない国策映画を撮る木下恵介の反骨精神が垣間見える

鬼のような長回しが何度もある
そりゃあ笠智衆も台詞間違えますわ
田中絹代の凄さにため息
月影

月影の感想・評価

3.8

この映画が国策映画だというのに驚く。
完全にこれは反戦映画ではなかろうか。
元々木下監督は戦争反対派だから、こういうラストになったのだろう。
天井桟敷の人々のようなシーン。

いつの時代も母親は子ど…

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もうラストだけでこの点数をつけます。それほど印象的なクライマックス。この作品が当時の陸軍省の依頼によりプロパガンダ映画として1944年という、第二次大戦の真っ只中、日本が敗戦する1年前に作られたとい…

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あん

あんの感想・評価

3.5
うまいさじ加減。

第二次長州征伐で長州から襲撃された小倉の老舗質屋主人笠智衆は、尊攘派で奇兵隊監軍山縣有朋とも親交があり、息子横山準は奇兵隊贔屓。小倉藩士原保美は、「大日本史」を託して、白村江敗戦を機に防人を常駐して…

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諸々

諸々の感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

軍人勅諭を暗誦する母の虚脱した表情、そして子を追いかけて走るシークエンス。「女には分からない」が連発される中で、狂信的な愛国者となった父から離れて、孤独に走る母親の姿があまりにも印象的だった。

「本は人の魂じゃけ!」と、国語教科書をちょっと踏んでしまった息子を叱り倒す田中絹代が熱い。
息子の出征の行進を見送る田中絹代を捉えた横移動のショットと、最後の正面を見据えて涙する姿は、成瀬巳喜男『乱…

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未

未の感想・評価

4.2

弱い男性ほど威勢を張る。
愛国教育を受けてきた男性たちは、戦後をどう考え、死ぬまで過ごしたのだろう。。。→あとで丸山眞男の本を読む

出兵する兵士たちの顔が全員悲しい。
1944年の陸軍が後援の作品…

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明治から日本がしてきたことが正当化されてて、いかにもプロパガンダって感じがした。その中にある、子どもが徴兵されて孤独に生きていかねばならない母の姿を見ていて切なくなった。ラストの国民が旗を振っている…

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